社内一貫体制

設計から表面仕上げまで。工程間連携

湯浅糸道工業では、金型設計・製作から成形、表面処理、仕上げまで、糸道づくりに関わる複数の現場を社内に備えています。「糸が触れる表面」に至るまでの多くの工程を社内で完結できるよう、弊社は長年、強化に努めて参りました。
現在、糸道製品・糸道装置製品の生産を支える社内設備は約60種類、台数にして100台前後。この設備群が、単なる量産のためではなく、微調整・作り込み・条件検証までを含めた製造を可能にしています。
そして、お客様から急な仕様変更や細かな修正依頼が入った場合でも、営業部門と製造部門が社内で密接に連動しているため、必要な調整や指示をそのまま工場へ迅速かつ正確に伝えることができます。
こうした体制が、対応スピードと、要望に対する再現性・実現性の精度を高め、お客様にとっての確かなメリットにつながっています。

この体制は、最初から完成していたものではありません。例えば射出成形も、かつては外注でしたが、協力先の廃業を機に自社で成形設備を導入。当時、生産が好調だった巻き取り機用のトラバースガイドをはじめ、ホルダー類やセラミックインサート成形など、対応範囲を着実に広げてきました。
こうして現在では、金型、成形、表面処理、仕上げといった各工程を社内に備え、営業との連携を軸に、それぞれの工程を切り離すことなく、全体として最適解を探れる環境が整っています。
「どの工程で、何をどう変えれば、糸道として最適な性能に近づくのか」。その問いに対し、工程をまたいで調整できるこの一貫した製造体制が、糸道製品の品質を根底から支えています。

樹脂製品は、製品設計・金型設計・金型製作から射出成形まで自社で対応しています。縦型・横型あわせて7台の射出成形機を保有し、PA・POM・PBTなど各種樹脂の成形やセラミックインサート成形にも対応しています。

社内一貫体制

価値を生み出す設備製造の技術

湯浅糸道工業の製造体制には、市販設備では再現しきれない加工や表面仕上げに対し、設備そのものを自ら設計・製作してきたという特長があります。その背景には、設備設計を専門に担う「製造技術課」の存在があります。
製造技術課では、ブラスト装置やバフ加工機、表面仕上げ専用機といった設備はもちろん、設備性能を最大限に引き出すための治具や補助工具までを、社内で設計・製作して います。設備を単に導入して使うのではなく、「狙った加工や表面状態をどう再現するか」という視点で、設備とその周辺環境を一体で作り込んできました。
糸道の表面状態についても、精密な粗さ調整や摩擦特性は、市販設備の汎用仕様だけでは対応しきれない領域です。そのため湯浅糸道工業では、自社設備の開発と改良を重ねながら、お客様ごとの要求に応じた表面仕上げの再現に取り組んできました。セラミック製、メッキ仕上げ、樹脂製といった当社の全ての糸道製品は、こうした設備開発と、長年の技術の積み重ねによって生み出されています。

糸道製品のものづくりに関わる多くの工程を、社内に備えた製造体制。さらに、設備や治具、工程の作り方までを自ら設計・改善できる体制。湯浅糸道工業独自のこの体制こそが、単なる製造にとどまらず、新たな価値を生み出し続けるための強力なエンジンとなっています。

製造技術課では、AIとロボットを組み合わせた自動検査装置の開発にも取り組んでいます。良品・不良品のデータをAIに学習させ、めっき状態を自動判定。人の検査を補完する新しい品質管理に挑戦しています。

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